はじめに
「親切は脳に効く」読んでみました。
なぜ他に行う親切は心地いいのか?
「情けは人のためならず」という言葉がありますが、科学的にも親切は自分自身の心と体にも良い影響を与えることがわかっています。
デビッド R. ハミルトン博士の著書『The Five Side Effects of Kindness』(邦題例:「親切は脳に効く」)では、親切の効果を最新の研究とともに紹介。
この記事では、本書の内容やおすすめポイント、どんな人に向いているかを解説します。

親切は脳に効く
デイビッド・ハミルトン | 2018年05月発売 | ベストセラー作家で精神科医の樺沢紫苑氏、絶賛!「読むと、猛烈に親切がしたくなる!」人にやさしくすれば、めぐりめぐって自分にいいことがかえってくるーー。こんな意味の「情けは人のためならず」...
本書の概要
ハミルトン博士は、製薬会社での研究職を経て、心理学・神経科学をもとに心身の健康を探究してきた科学者です。
本書では、親切がもたらす5つの副作用(良い意味での副作用)を、科学的根拠と実例を交えて解説しています。
親切の5つの副作用
1. 幸福感を高める
親切な行動は「ヘルパーズ・ハイ」と呼ばれる幸福感を生み、エンドルフィンやドーパミンを分泌します。小さな親切でも脳がポジティブに反応します。
2. 心臓にやさしい
親切をするとオキシトシンが分泌され、血管が広がり血圧が下がります。これは「心を守るホルモン」とも呼ばれています。
3. 老化のスピードを緩める
オキシトシンは炎症や酸化ストレスを抑え、老化プロセスを緩やかにします。
4. 人間関係が良くなる
親切は信頼感と絆を深めます。小さな思いやりが長期的に関係性を改善します。
5. 親切は連鎖する
一人の親切は周囲にも波及し、社会全体の空気を温かくします。
科学が証明するさらなる効果
- ストレス軽減:脳のストレス反応を抑制。
- 免疫力向上:親切やそれを見るだけでも免疫抗体が増加。
- 炎症抑制:迷走神経の働きを通して炎症を減らす。
- うつ・不安の軽減:ボランティア活動などが精神面を安定させる。
- 脳の構造変化:共感やポジティブ思考に関わる脳領域が強化。
おすすめポイント
- 科学的根拠が豊富
論文や研究データが多く、信頼性が高い。 - 日常に取り入れやすい
笑顔、あいさつ、声かけなど小さな行動から始められる。 - 心と体の両面に効果
精神的な幸福感だけでなく、免疫や血圧にも良い影響。 - ポジティブな連鎖
自分の行動が周囲に広がる感覚を持てる。
どんな人におすすめ?
- 毎日に幸福感や癒しがほしい人
- 家族・職場・友人との関係性を良くしたい人
- 健康・アンチエイジングに興味がある人
- マインドフルネスやセルフケアに関心がある人
- ボランティアや社会貢献に興味がある人
まとめ
『親切は脳に効く』は、「親切=相手のため」という固定観念を超えて、自分の心身にもポジティブな影響を与える行動であることを教えてくれます。
難しい理論よりも、今日からできる小さな一歩を積み重ねたい方にぴったりの一冊です。

親切は脳に効く
デイビッド・ハミルトン | 2018年05月発売 | ベストセラー作家で精神科医の樺沢紫苑氏、絶賛!「読むと、猛烈に親切がしたくなる!」人にやさしくすれば、めぐりめぐって自分にいいことがかえってくるーー。こんな意味の「情けは人のためならず」...
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