はじめに
「減塩=健康に良い」というイメージ、あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
たしかに高血圧の予防には効果的とされていますが、誰にでも当てはまる話ではありません。
本記事では、減塩のメリット・デメリット、ミネラル不足との関係、そして健康を守るためにどのように塩と向き合うべきかをわかりやすく解説します。
減塩のメリット:こんな人には効果的
1. 高血圧の改善に効果あり
ナトリウムの摂りすぎは血圧を上昇させ、脳卒中や心臓病のリスクを高めます。
特に「塩分感受性」の高い人(日本人に多い)は、塩分を減らすことで血圧が下がる可能性が高いです。
2. 腎臓への負担を減らせる
塩分を摂りすぎると、体内でナトリウムを排出するために腎臓がフル稼働します。
長期的には腎機能の低下を引き起こす可能性もあるため、腎臓に不安のある人は減塩が推奨されます。
減塩の落とし穴:やりすぎは逆効果?
1. ミネラル不足になることも
塩は「ナトリウム」と「塩化物(Cl)」から構成されており、これは生命維持に不可欠な電解質です。
極端に減らすと「低ナトリウム血症」や「脱力感」「筋肉のけいれん」など、体調不良の原因になります。
2. 食欲が低下するリスク
高齢者や体力が落ちている人が塩を控えすぎると、食事が味気なくなり、食欲不振につながることもあります。
その結果、栄養不足や体重減少を招いてしまう可能性があります。
3. 精製塩ばかりではミネラルが不足する
スーパーなどで売られている多くの塩は「精製塩」。
これは99%以上がナトリウムと塩化物で、他のミネラルがほとんど含まれていません。
→ 天然塩(海塩・岩塩)を選ぶことで、カリウムやマグネシウムなどの微量ミネラルも摂取可能です。我々日本人は古来より海産物を摂取してきている民族なので海塩の方が身体に合っているように思います。
減塩は「誰にでも必要」ではない
タイプ | 減塩の必要性 |
---|---|
高血圧・腎疾患がある人 | ◎ 強く推奨される |
健康な成人 | △ 過度な制限は不要 |
アスリート・発汗の多い人 | △ 塩分補給が必要な場面も |
高齢者・食が細い人 | △ 食事の満足感を優先すべき場合あり |
健康的な「塩」の選び方と使い方
- 精製塩ばかり使わず、海塩・岩塩などミネラル豊富な塩を選ぶ
- 出汁(だし)やスパイス、発酵食品などを活用して塩の量を抑えつつ味に深みを出す
- 減塩=薄味ではなく、素材のうまみや香りを引き立てる工夫を
まとめ|減塩は「万能」ではない
「塩を減らせば減らすほど健康になる」とは限りません。
本当に大切なのは、「自分の体質やライフスタイルに合わせた塩の摂り方」です。
✅ 減塩が効果的な人
- 高血圧の人
- 腎臓病の人
⚠️ 減塩に注意が必要な人
- 健康な人で極端に制限している人
- 高齢者や体力が落ちている人
- 運動量が多く汗をかく人
自分に合った形で塩と上手につきあっていきましょう。
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